陽の高い夏が光の季節なら、冬に向かうこの時季は陽が低くなって陰の部分が増してくる季節。強い光が容赦なく影の存在もなくさらけ出す陽の季節も良いが、陽が弱くなって陰が領域を広げる時は光と影のコントラストが織りなす光景を探す楽しい季節でもある。日差しの中から陸橋と新秋津駅の屋根の日陰の中に入ってくる桃太郎に反対側の斜面から反射した光が当たっている。北朝霞へ行く途上、新秋津駅で電車を待つ間に見えてきたので急いでカメラを取り出して構えた。意図して撮った訳でもないのに情景を書き加えるともっともらしくなるものだ。

---